2021年 年頭のご挨拶

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奉仕・環境・根気・結束・初志

新年明けましておめでとう御座います。
2021年の新しい年を迎えました。
本年の干支は十二支2番目の丑年です。

■語 源
「丑(うし・ちゅう)」という漢字は、「又(手のこと)」と「l」との合字で手に爪型がいくつもついたような形の象形文字で、右手を挙げ、手の指先に堅く力を入れて強く物を執る形を表し、こぶしを掴む意味があり、これは力を蓄え動に移らんとすることでもあります。又(手)に縦棒が一本加わっているところから、胎児が体外に出て今まで曲がっていた腕が真っ直ぐに伸ばすことで、事を始めると言う意味があります。
丑に糸偏をつけると「紐」という字になりますが、糸を引きだしすぼめ引き締め、ばらばらになっているものを一つに結束(まとめる)とか、万物が固定された状態にあってとりこみ少し抑える事を示している。
他の説によれば、芽生えた物が種子の中にあってまだ十分に伸びられない(進歩)ありさまを表しているともいいます。
漢書によれば、「子は慈萌(ネはジボウ{増え芽生える})し、丑に紐芽(チュウガ)す」とあります。紐芽とは、曲がる腕や芽が曲がりつつ伸びるのを待つさまをいいます。
いずれにせよ、外部の環境によって思うようにならなかったことを、新しく行動を始める事によって、指先に力を入れて掴んで離さないように、曲がった腕を伸ばそうとするように、初志を曲げず最後まで貫徹することであります。

■人間とのかかわり
古代エジプトでは、ウシが農耕作業に奉仕することによって、人間に大きな恵みを与えてくれた動物であるため、「聖獣」として最高の扱いをしています。
メソポタミアでも、ウシは農耕の女神の神聖獣として崇拝されていました。

■ことわざ
牛に引かれて善光寺参り・・・何かの原因で偶然にあるところに到達する
牛は牛連れ、馬は馬連れ・・・似たもの同士が自然に集まり仲間になる
牛の歩みも千里・・・・・・・着実に休むことなく歩み続ければ千里の道のりも容易
牛馬にも踏まれぬ・・・・・・危ない物を自ら避ける、独り立ちできる年頃
牛の一散・・・・・・・・・・何かのはずみで、深い思惑もなくむやみにはやり進
牛の角を蜂が刺す・・・・・・なにをやっても何の反応もない

■話題
漱石が芥川龍之介にあてた手紙に「牛になることがどうしても必要です」との名言に触れています。「吾々はとかく馬になりたがるが、牛には中々なり切れないです」とつづき、「あせっても不可せん。根気づくでお出でなさい。世の中は根気の前に頭を下げる事を知っていますが、花火の前には、一瞬の記憶しか与えてくれません。・・・・牛は超然として押していくのです。・・・」 また、「・・・ただ牛のように図々しく進んでいくのが大事です。」と優しく励ましています。
つまり、社会のテンポに焦らず根気よい前進こそ大切と言うことをウシを例にとって示唆しているのです。

2021年は、以上のことを総合して、奉仕の心で環境ゃ偶然にとらわれず、危ない物を自ら避け、着実に休むことなく根気よい前進を、社員一丸となって結束し初志を曲げず最後まで貫徹する年にしていきたい。

■会社運営について

本年も引きの続き次の事に努めなければなりません。

生活面においては、健康保持に努める。   健康管理

職場面においては、人間関係に努める。   相互信頼
(友人面)
作業面においては、安全第一に努める。   安全管理

技術面においては、技術習得に努める。   品質管理